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今日の一首(15)

2015年11月30日(月) 溝の口「百人一首」(第25回)

年を追うごとに一年が加速度的に速くなり、今年もあっと言う間で、
明日からもう師走です。

溝の口の「百人一首」は25回目を迎え、今日は93番~96番までの歌を
取り上げました。いよいよ余すところあと一回です。

94番の歌は、ちょうど今夜のような冷え込む晩秋の夜を詠んだ歌ですので、
これを「今日の一首」といたします。

下の句の札には、紅葉した山や里の景が描かれていて綺麗です。

み吉野の山の秋風さよ更けてふるさと寒く衣打つなり
                        (九十四番・参議雅経)
   94番・参議雅経
(吉野山から吹き降ろす秋風は夜が更けるにつれて冷たくなり、
旧都の里は寒々として、砧を打つ音がもの寂しく聞こえてくる)

作者の参議雅経は、「蹴鞠の家」として知られる飛鳥井家の祖で、
藤原雅経と呼ばれるよりも、飛鳥井雅経で通っている人です。

蹴鞠は「本朝の蹴鞠一道の長」と呼ばれた祖父の頼輔にその才能を
見出され、特訓を受けたと言われています。

父・頼経は、源義経と親交が深かったため、伊豆に配流され、連座を
免れた雅経も鎌倉に下向しました。

和歌と蹴鞠に秀でていた雅経は頼朝の厚遇を受けることになりました。

八年の滞在後、後鳥羽院に召喚されて京へ戻る時にも、頼朝は多大な
土産を持たせた、ということです。

これぞまさに「芸は身を助く」ですね。

飛鳥井家は明治維新で東京に移転したため、その跡地に崇徳院(77番)を
祀るための「白峯神宮」が建てられました。

飛鳥井家が蹴鞠の家だったことから、白峯神宮は今やサッカーをはじめ、
スポーツの守護神として有名になり、サッカーのワールドカップの際には
巨大絵馬が奉納されるそうです。


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