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「国宝・源氏物語絵巻(東屋一)」の場面を読む

2021年10月20日(水) 湘南台「源氏物語を読む会」(第226回)

湘南台クラスもコロナ禍での例会は、20ヶ月中、今日が4回目で、
高座渋谷クラス同様、半年ぶりとなりました。何とかリバウンド無し
で、このまま読了迄続けて行けたら、と願っています。

オンラインクラスやCDクラスでもお話しておりますが、名古屋の
「徳川美術館」で11/13~12/12迄、額面装から巻子装に、全巻が
戻った完成記念の特別展が開催されます。

ちょうど今回読んだ場面が、絵巻(「東屋・第一段」)に描かれて
おりますので、そこをご紹介しておきたいと思います。

偶然匂宮に見つけられて言い寄られた浮舟は、匂宮の母・中宮の
体調不良を伝える使者がやって来たことで、事無きを得ましたが、
大きなショックを受けていました。そんな浮舟を、中の君は自分の
部屋に呼んで、物語絵を見せて慰めるのでした。

   Scan2021-10-20_223223.jpg
 洗髪を終えて、長い豊かな髪を乾かすために女房に梳らせて
 いる左下の後姿が中の君。絵ではわかりませんが、この時、
 中の君は、「いとあはれなる人の容貌かな。いかでかうしも
 ありけるにかあらむ」(本当にしみじみ懐かしいお顔立ちだこと。
 どうしてこんなにも亡き大君によく似たのだろう)と、感慨深げに
 浮舟を見つめております。浮舟は顔を隠すのも忘れ、物語絵を
 「心に入れて見たまへる」(夢中になってご覧になっている)の
 でした(左上が浮舟)。二人の間で物語の詞書を読んでいる
 のは女房の右近です。このように 当時、絵を見ながら、詞書
 を聴いて物語を享受する、という方法があったのを、知ることの
 出来る場面でもあります。右手の二人は女房です。

なお、特別展は前期と後期で展示替えとなり、この「東屋・第一段」は、
後期(12/1~12/12)の展示となります。


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コメント

徳川美術館へ

『源氏物語絵巻』(「東屋・第一段」)のが載りますと、華やかで、より理解しやすくなるものですね。実は来月講座の受講生の方々と熱田神宮(『とはずがたり』関連の訪問地)と徳川美術館に行く予定になっております。特別展は前期の展示になります。もう10年振り以上になりますか、とても楽しみにしております。

No title

keikoさま

コメントを有難うございます。

今日はこの秋一番の寒さとなり、初めて暖房をしています。

昨秋、「五島美術館」での現存するすべての「国宝・源氏物語絵巻」の公開が、コロナで中止となり、残念な思いをしたのですが、コロナがこのまま落ち着いていたなら、今年はこちらの展覧会に行く予定をしております。

三年前に「徳川美術館」を訪れた時も、一部、巻子装に戻ったものが公開されており、やはりこの形が本来の姿なんだなぁ、と思いました。今回はそれが出揃うのですからワクワクしますね。

名古屋まで二度出向くのは難しいので、私も前期に行くことになると思います。

keikoさまのブログで、この特別展の記事が拝読できるのを楽しみにしております。

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