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「椎本」から「総角」へ

2021年10月25日(月) 溝の口「CD源氏の会」(第2回・通算142回)

新型コロナの感染者数の激減は歓迎すべき現象ですが、ちょっと
不気味なくらいです。今日の東京の感染者数は17人、ここ神奈川
では何と一桁の7人です。先月の初め頃迄は共に四桁だったのが、
嘘のような数字になってきています。

パソコンに録音をして、それをCDに書き込む試みの2回目。前回の
10月8日は、まだ半袖を着て、窓も開け放していたのに、今日は暖房
を入れてパソコンに向かいました。この2週間余りの間に秋が一気に
深まった感じです。

今回の「CD源氏の会」は、第46帖「椎本」を読み終え、第47帖「総角」
に少しだけ入りました。

第45帖「橋姫」と第46帖「椎本」で、「宇治十帖」の物語の布石が次々
と打たれて、次の「総角」で大きく展開してゆくことになります。

薫は大君に強く心惹かれ、これまでの道心もどこへやら、大君との
結婚を望むようになっております。ただ薫は普通の男君とは異なり、
いずれ大君は自分の妻になる人と信じて、のんびりと構えている
ところがあり、大君が許す気持ちにならない限り、無体な振る舞いに
及ぶようなことはすまい、「昔の御心忘れぬかたを、深く見知りたまへ」
(亡き八の宮とのお約束を自分が忘れてはいないということを、大君に
充分にわかっていただきたい)と思っているのでした。

実はこの「昔の御心」(八の宮の遺言)というのが、薫と大君とでは
くいちがっており、薫は、大君と結婚して、終生姫君たちのお世話を
引き受けることだと思っていますし、大君のほうは、軽々しく結婚など
せず、宇治で生涯を終えるつもりでいるように、と父宮より言われた
ことを守ろうとしておりました。

悲劇の根源は八の宮の矛盾した遺言にあり、と言っても過言ではない
と思われるほど、この先二人の気持ちのズレが拡大しながら、大君が
ヒロインを務める「総角」は進んでまいります。

「椎本」は、薫の垣間見の場面で終わっていますが、その垣間見に
つきましては、オンラインクラスで読んだ時にとりあげましたので、
ご参照頂ければ、と存じます(⇒こちらから)。


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