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大きな意味をもつ伏線二つ

2021年12月20日(月) CD「紫の会」(第3回 通算50回)

今日も寒いけれど、澄み切った青空の広がる、師走らしい一日
でした。明日は気温が5度上昇するとの予報、しばらくぶりに
暖かな日が戻ってきそうです。

溝の口の「紫の会」は、来年1月から会場での講座を再開させる
ことになりました。昨年の2月以来、ほぼ2年ぶりです。よって、
この録音CDによる講座も今回で終了となりますが、コロナ感染
のリバウンド、という事態が生じた場合は、休講の延長とせざる
を得ませんので、あくまで予定という段階です。

オンラインクラスと足並みが揃うまでにはまだだいぶ時間が掛かる
と思われますので、少しずつ差を詰めるため、会場クラスは時間を
30分長くしてやっていくつもりです。

今回は、いよいよ斎宮と共に、六条御息所が伊勢に下向して行く
ところから、桐壺院が崩御されたあたりまでを録音しました。ここに
二箇所、後々の重要な伏線となることが記されています。どちらも
朱雀帝がらみの場面です。

一つ目は「発遣の儀」(天皇が斎宮を伊勢へと送り出すための儀式)
で、朱雀帝が美しい斎宮の姿に「御心動きて」(お心が惹かれて)、
「別れの櫛」を挿して差し上げる際には、胸に迫り、涙までお流しに
なった、というところ。

約6年後、朱雀帝の退位に伴い、斎宮も退下して京へと戻って来ます。
間もなく御息所は亡くなり、残された娘(斎宮)の後見を引き受けた
源氏は、朱雀院の気持ちを知りながら、藤壺と諮って9歳も年下の
冷泉帝(源氏と藤壺の不義の子)に入内させてしまいます。

二つ目は桐壺院の帝への遺言です。院は「何事も源氏を補佐役として
力を合わせて天下を治めるように」と言い、「その心違へさせたまふな」
(その私の意向を無になさいますな)と強く念を押されたのでした。でも、
母・弘徽殿大后や祖父・右大臣が、それを良しとするはずもありません。
気が弱く、心根の優しい朱雀帝は、父院の遺言を遵守出来ないことに
苦しみ、結局はこの遺言が源氏を須磨から呼び戻す契機となる、大きな
力を持つことになります。

先々のネタバレ的な話までしてしまうのは、これからお読みになる方の
楽しみを奪うことになっているのかもしれませんが、ここをお読みになる
時に、そうか、「賢木」の巻の記述が、こんなに大きな意味を持っていた
のだ、と気づいていただきたく、行き過ぎた予告編を、今日の録音でも
してしまいました(-_-;)


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