fc2ブログ

こんなサロンの女主人になりたい

2023年3月17日(金) 溝の口「枕草子」(第50回)

今日は雲が厚くどんよりとした一日でしたが、帰宅するまで
雨も降らず、気温も昨日までに比べると幾分低かったものの、
寒さを感じる程ではありませんでした。明日は朝から雨で、
最高気温が10度に届かない真冬の寒さになるとのこと、
気をつけて過ごしたいですね。

「枕草子の会」の会場クラスも、再開後は順調に読み進んで、
今月は第283段~第291段までを読みました。

第284段の内容は、実際の状況を伝えた話ではなく、自分が
このようなサロンの女主人として君臨するのは楽しかろう、と
作者が想像をして書いている段です。

それがどのようなサロンかというと、それぞれが高貴な方の
もとに出仕している女房たちの宿下がり先となっていて、
その女房たちが、「おのが君々の御事、賞できこえ、宮のうち・
殿ばらの事ども、かたみに語り合わせたるを、その家主にて
きくこそ、をかしけれ」(各自の仕えているご主人のことを自慢
し、宮家の内幕や大臣家の出来事などをお互いに話し合って
いるのを、その家の女主人として耳にするのは、きっと楽しい
ことだわ)、というものです。

直接話をするか、手紙以外に、情報伝達手段のなかった時代
にあって、女房という存在は貴重な情報源で、こうした交流の
場で、情報交換をしていたのだと思われます。

他人の噂話は楽しい、と明言している清少納言。この架空の
随想は彼女らしくもありますね。さすがに、最後にはいい訳を
付け加えています。「よき人のおはしますありさまなどの、いと
ゆかしきこそ、けしからぬ心にや」(高貴なお方のお暮らしぶり
などが、知りたくてたまらない、なんていうのは、不届きな考え
ですよね)。

  国宝「源氏物語絵巻」夕霧段
 これは「国宝・源氏物語絵巻」夕霧段ですが、夫・夕霧の
 読む手紙を背後から奪おうとしている妻・雲居雁。ご主人
 夫婦の間にこれから起こるであろう騒動を聞き漏らさじ、
 と襖にピタッと身体をつけて、耳を澄ましている女房二人。
 こうして仕入れた情報を、女房同士で交換していたので
 しょう。「家政婦は見た!」(古過ぎ?)の世界です。


スポンサーサイト



コメント

No title

人が集まれば,やはり共通の知人の噂話になることが多くなってしまいますね(^^;;
宗教や政治の話はタブーと言われることもありますし、自分のこともベラベラ喋りたくないとなると、どうしてもそうなるのだろうなと思いました。
他の方の様子を知って参考にさせていただくことも多いので、私も,程よくやっていきたいです。

No title

今も昔も人のうわさ好きは変わらないのですね(笑)
古典もこのように解説して頂くと
とっても親しみやすくわかりやすいですね。
有難うございます♪

No title

utokyoさま

いつもコメントを有難うございます。

他人の噂話をする時は、自分もどこかで同じように噂されていると思え、って言いますが、そうやって皆、コミュニケーションを図っている一面もあるのでしょうね。

今日は冷たい雨となり、開花した桜も寒さに震えているかもしれません。utokyoさまも気をつけてお過ごしくださいませ。

No title

やむやむさま

コメントを有難うございます。

そう、本当に今も昔も人の本質は全く変わっていない、と古典を読んでいると感じますね。

清少納言は皆と一緒に他人の噂話に興じるタイプ、紫式部は仲間には加わらず、横でじっと観察しているタイプかな、なんて勝手に想像しています(笑)。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

No title

(´∀`*)ウフフ。
私は、紫式部の落ち着きに憧れながらも、
実際は清少納言寄りです。

人のうわさ話は、いつの世も面白いでしょう。

素敵なサロンと言えば、過去に通った着付け教室です。
先生が素晴らしい方でした。

No title

こすずめさま

コメントを有難うございます。

紫式部と清少納言は全くタイプの異なる人だと思いますが、お付き合いするなら、裏表のない清少納言のほうが、気が楽かもしれません。

人の噂をして盛り上がっている女子会、千年経っても変わりませんね。

素敵だなぁ、と思えるサロンの一員になれるって幸せなことですよね。先生はもちろんのこと、そこに集っておられたこすずめさまはじめ皆さまも、素敵な方々だったからでしょうね。

コメントの投稿

訪問者カウンター