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文楽の「阿古屋」

2019年2月13日(水)

久々に文楽の醍醐味に触れ、30分程前に帰宅しましたが、未だ
興奮醒めやらず、といったところです。

ちょうど2年前にシネマ歌舞伎で坂東玉三郎さん演じる「阿古屋」を
見て感動しましたが(その記事はこちらから⇨⇨シネマ歌舞伎「阿古屋」)、
今日はまた別の感動に包まれて、一緒に鑑賞した友人と、終わってから
何度「良かったね」、と言い交わしたかしれません。

歌舞伎の場合は、玉三郎さんが一人で、琴・三味線・胡弓の三つの
楽器を弾き分ける演奏技術の高さや、阿古屋という傾城の持つ品格、
恋人景清を思う内面の表出など、玉三郎という役者の魅力で見せる
わけですが、文楽の場合は、「太夫(浄瑠璃の語り)」と「人形遣い」と
「太棹(三味線)」の三位一体の芸術なので、協演の面白さを味わうこと
になるかと思います。

数日前の新聞の「伝統芸能を楽しむ」という記事に、この国立劇場「二月
文楽公演」が取り上げられていて、「阿古屋が抜群」と書かれていましたが、
鑑賞して納得でした。

桐竹勘十郎さんが阿古屋の人形を遣われていたのですが、三つの楽器を
本当に人形が弾いているように見える技量もさることながら、人形の所作
の一つ一つにも、玉三郎さんの阿古屋に優るとも劣らぬ気品が感じられ、
引き込まれました。

この出し物の正式名称は、「壇浦兜軍記」の「阿古屋琴責の段」と言います。
恋人景清の行方を詮議する重忠が、阿古屋が隠し事をしていれば、楽器の
演奏に乱れがあろうと、三つの楽器を弾かせてみるわけですが、景清との
別れを切なく歌い上げる阿古屋の演奏に、偽りの心無し、と許すお話です。


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           平日の夜にもかかわらず「満員御礼」
             この公演なら当然と思えました


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