fc2ブログ

オペラ「紫苑物語」

2019年2月17日(日)

水曜日(2月13日)の文楽に続いて、このところちょっと舞台芸術づいて
いるのですが、今日は初台にある新国立劇場で、オペラ「紫苑物語」を
鑑賞してまいりました。舞台で演じられるオペラの鑑賞は何と10年ぶり
です。

石川淳の短編小説「紫苑物語」が、詩人・佐々木幹郎の台本、西村朗の
作曲でオペラ化されたもので、指揮は今シーズンより芸術監督に就任した
大野和士。もちろん世界初演で、パンプレットにも「新国立劇場から世界に
放つ新作オペラ」と記されていて、舞台からもその気迫は十分に伝わって
来ました。

「紫苑物語」は、歌道の家に生まれながら弓の道に魅せられた主人公・宗頼
が、憑かれたかのように殺戮に走り、最後に魔の矢を、宗頼の分身である
平太が彫った磨崖仏に向け放った時、それは宗頼自身も含め、全てを破滅
へと導くことになった、とまあ、一言でいえばそんなお話ですが、現実と異界
が交錯する幻想的な世界を、流麗な文体で描いた不思議な魅力を持つ小説
ですので、ぜひ原作にも触れていただきたいと思います。

オペラ自体は、目には見えないものまで映し出す鏡が使われた舞台装置など、
笈田ヨシ氏の演出も斬新で、出演者の方々も、期待に応えた力量を発揮して
おられたと思います。個人的にはカーテンコールの際、「うつろ姫」を演じた
清水華澄さんに、一番沢山拍手を送ったかな。

平安時代のお話ということで、講読会の皆さまにもこのオペラのご紹介をした
ものの、まだ寒い時期でもあるし、と、私自身は余り乗り気ではなかったのです
が、友人に声を掛けてもらったお蔭で、「それなら行こう」という気になりました。
今は「ああ、やっぱり行って良かった」と、その友人に感謝しています!

         DSCF3857.jpg
       ロビーに展示してあった石川淳の直筆原稿の写し

     DSCF3858.jpg
      同じくロビーに活けてあった紫苑の花と、ポスター


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

訪問者カウンター