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噂話って楽しいわよね

2020年8月21日(金) オンライン『枕草子』(第1回 通算第42回)

先月お試しミーティングを済ませ、今月からオンラインでの『枕草子』の
講読会もスタートしました。

コロナの感染者数も高止まりしていますし、何と言ってもこの猛暑なので、
自宅に居ながら講読会が出来るのは、有難いですね。

会場での例会の場合は、一斉に声を合わせて音読していただいているの
ですが、オンラインでは声を合わせるのは難しく、一人ひとり順番に読んで
いただくことになりました。『源氏物語』のほうもそうなのですが、初めての
試みにも拘らず、皆さま本当にスラスラとお上手に読まれるので、予め
割り振りがしてあるとはいえ、「お見事!」と拍手したくなります。

今日は第245段~第255段までを読みましたが、その中から清少納言
ならではの隠し立てのない正直な物言いに、思わずクスッと笑ってしまう
第252段をご紹介しておきましょう。

「いかでか、いはではあらむ」(どうして言わずにいられようか)、とは何か、
というと、「人のうへ」(他人の噂話)なのだそうです。これほどしゃべりたく
なるものは他には無い、と言っています。あまり褒められた行為ではないし、
本人の耳に入ったら恨まれるかもしれないから、まずいことだ、と認めても
います。

千年前も今も変らない人間の本性のようなものなのでしょうが、それを
このようにすんなりと「わかっちゃいるけどやめられないのよね」と書ける
のは、清少納言だからこそでしょう。

紫式部は『紫式部日記』の中で、すごく理屈っぽい分かり難い文章で、
「人を非難するのは、たやすいことだけど、自分のことは棚に上げて、
そんなことをすると、浅はかさが露見するものだ」と、慎重な物言いを
しています(それにしては、清少納言のことなど滅茶苦茶悪く書いて
ますけどね⇨⇨関連記事はこちらから)。

仲間と一緒に、そこに居ない人の噂話をして楽しむ清少納言。仲間には
加わらず、一歩引いたところで、そうした面白がって噂話に興じている
人間をじっと観察している紫式部。

思うままを口にするのがエッセイストとしての資質で、じっくりと洞察して
構想を練るのがストーリーテラーの資質とするなら、ここはそうした適性に
ついても、なるほどと思える段なのではないでしょうか。


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コメント

随筆・・・

ばーばむらさきさま
こんにちは!
随筆は、作家の心が透けて見えるときに、シンパシーを感じます。
随筆は、小説に比べて手元に置きやすく、見たいときにさっと手が届きやすいように思います。
時代を超えて、いろいろな作家の随筆を読み比べてみるとき、心の襞に伝わる「音色」の妙の違いを感じます。
紫式部・・・、清少納言・・・、お二方の胸の内は、今の時代の女性にも同じ思いがあるからこそ、講読会もそこはかとない雰囲気が醸し出されることになるのでしょうかv-106v-107v-106v-107v-106

No title

むさしの想坊さま

こんにちは~。コメントを有難うございます。

随筆は小説に比べ、いつでも読みたい時にさっと手に取り易い、同感です!
『源氏物語』と『枕草子』、講座の前日に目を通すだけでも、気構えが異なりますものね(笑)。

紫式部と清少納言は平安時代を代表する二大女流作家ですが、全く違うタイプだというのも面白いです。どちらとお友達になりたい?と訊かれたら、迷わず清少納言と答えます。

でも、無人島に『源氏物語』と『枕草子』、どちらか一方を持って行くとしたら?と訊かれたら、やっぱり『源氏物語』でしょうね。

一昨日までは、今日から暑さが収まると言われていたのに、予報が外れ「今日までは猛暑」とのこと。明日からに期待したいと思います。

どうぞご自愛下さいませ。


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