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それぞれの思いー玉鬘の結婚をめぐってー

2015年11月23日(月) 溝の口「湖月会」(第89回)

いつも通りの時間に駅へ行ったら、急行が無い!! 事故の表示もないし、
「変だなあ?」と思いながらホームを歩いていて、はたと気が付きました。
「そうだ、今日は休日ダイヤなのだ!」 でも、「次の各停では遅刻だなあ」
と、自分のうっかりが情けなくなりながら、仕方なく各停に乗ったのですが、
途中、長津田で「急行大井町行」に接続していて、辛うじて遅刻は免れました。

11月13日のブログに書きましたように、玉鬘の結婚をめぐっては、首尾よく
玉鬘を手に入れ、計画通り自邸に引き取ってご満悦の髭黒以外、それぞれの
胸中には不満が渦巻いていました。式部卿の宮家の誤算については13日に
記しましたが、今日は、それ以外の方々の思いをお伝えしましょう。

先ずは、玉鬘にもっとも熱心に求婚なさっていた蛍兵部卿の宮(源氏の弟)。
「『深山木に羽うちかはしゐる鳥のまたなくねたき春にもあるかな』さへづる
声も耳とどめられてなむ」(山の奥の木の上で、羽を打ち交わしている鳥の
ように、髭黒と仲睦まじくお暮らしとのことで、この上なく妬ましく思われる
春でありますよ。あなたのことが気になってなりません)と、玉鬘が返事に
窮するようなお手紙をお届けになりました。

帝は、玉鬘が未婚のまま尚侍として出仕してくれなかったのが、返す返すも
残念だと思いながら、それでも玉鬘をあわよくば手に入れたい、というお気持ち
が見え見えなので、玉鬘もこのまま宮中に留まることに危機感を覚え、髭黒の
意見に従い、髭黒邸に同行したのでした。

源氏も、玉鬘は六条院から出仕させ、里下がり中にチャンスがあれば、と、
玉鬘をまだすっかり諦めていたわけではなかっただけに、宮中から直接髭黒が
玉鬘を自邸に伴ってしまったことは、実に不本意なやり方だとお思いになって
いました。

そして、当の玉鬘自身も、機嫌を損ねておりました。もともと、この結婚は
玉鬘が望んだものでもなかった上に、宮中で対面した帝の、自分へのご執心
に危うさを感じて、髭黒の言いなりになって退出したのに、そのような玉鬘の
配慮を髭黒が知ろうともせず、帝が玉鬘の局にいらしたことを、くどくどと恨む
ので、ますます髭黒に嫌気がさしていたのです。

結婚してもなお衰えぬ玉鬘人気でしたが、来月、溝の口の2クラスは、
いよいよこの玉鬘をヒロインとする物語(=玉鬘十帖)の最終回を迎えます。

先週、溝の口の駅周辺のイルミネーションがとても綺麗だと書きましたが、
今日はカメラで、それを写して来ました。実際はもっともっと綺麗です…。


       DSCF2448.jpg

   DSCF2450.jpg


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